この教材について
ひっ算のところで、それまで進んでいた学習が止まる。くりあがりの小さな「1」を書き忘れる。書いたのに、足すのを忘れる。ひき算では、ひけないところを上下ひっくり返して引いてしまう。——ひっ算につまずくお子さまには、この4つがくり返し起こります。
ここで「計算の練習が足りない」と考えると、ずっと出口が見つかりません。ひっ算は「計算」ではなく「手順」です。一のくらいを計算した、その直後に「10のかたまりを十のくらいへ引っ越す(ひき算ならくずす)」というまったく別の作業が割り込んできます。この割り込みのせいで、いま自分が手順のどこにいるのかを見失う。だから、たし算そのものはできるのに、ひっ算になると答えが合わないのです。
放っておくと、ひっ算は「なんとなく書いて、なんとなく合っていることもある作業」になってしまいます。手順が身につかないまま、かけ算のひっ算、わり算のひっ算へ進むことになります。つまずきは積み重なるほど、どこまで戻ればいいのかが分からなくなります。
そこでこのアプリは、ひっ算を1画面に1つの判断まで割りました。いま作業するくらいだけが明るくなり、それ以外のくらいは暗くなります。割り込んでくる「引っ越し」「くずす」は、ついでの作業にせず独立した1ステップとして、必ずアニメで見せます。指導歴10年以上、この場面で止まるお子さまを何人も見てきました。必要なのは量ではなく、手順のどこにいるかが、いつでも画面から分かることです。
なお、このアプリは「かずの おべんきょう」(くらい=入れ物であること)の次の段階にあたります。くらいの土台の上に、ひっ算の手順をのせる教材です。
学習の流れは 3だんかい
みる
「やりかたを みる」で、ガイドつきの1問を一緒に解きます。たし算は 25+38、ひき算は 52ー27。次に押す場所には「ここ!▼」が跳ねて出るので、迷って止まりません
わかる
くりあがる(くりさがる)その瞬間だけを、段階に割ったアニメで見せます。通った道は点線で残り、「🔁 もういちど みる」で何度でも見返せます
とく
もんだいはぜんぶで100問(たしざん50問・ひきざん50問)。10問ごとに「ひとやすみ」が入り、「もう10もん やる/きょうは ここまで」を自分で選べます
くりあがりの瞬間を、見のがさないために
「くりあがりが弱い」お子さまの多くは、くりあがりを見ていないのではなく、一瞬で終わってしまって見えなかっただけです。1つの続いた動きは、目を離した瞬間に丸ごと失われます。そこでこのアプリでは、速く派手に見せるのではなく——割って、止めて、ことばを変えるようにしました。
| ① 大きく光る | こたえの一のくらいに「13」が大きく黄色く出て、脈打ちます。画面のことばは「5と8で 13。10より 大きいね!」 |
|---|---|
| ② とりだす | 13の上に、緑の大きな玉「10」が出てきます。のこりの3が見えます。「13は 10と 3。10を とりだすよ」 |
| ③ ためる | 玉がふくらんで、いったん止まります。ここで「間」をつくります。「この 10の かたまりを…」 |
| ④ とぶ | 玉が弧を描いて十のくらいへ。通った道が緑の点線で残ります。「10の くらいへ おひっこし!」 |
| ⑤ 着地でフラッシュ | 玉がつぶれて戻り、十のくらいの列ぜんぶが緑に光ります。「とうちゃく! 1 くりあがったよ」 |
| ⑥ 結果 | 小さな①が緑の丸で出ます。「1の くらいには 3が のこったね」 |
- いま何段階目かを点で表示… 目を離しても、どこから見ても追いつけます
- とちゅうからことばが大きく・緑になる… 画面の温度が上がって、山場が分かります
- 「🔁 もういちど みる」… 何度でも再生できます。最後まで見ないと「つぎへ」は押せません
- ひき算の「くずす」も同じつくり… 十のくらいから玉が一のくらいへ下りてきて、さくらんぼに分かれるまでを段階で見せます
ひき算は「減加法」。足し忘れを、しくみで防ぎます
12 ー 7 をまとめて考えさせません。支援が必要なお子さまには、この形がいちばん難しいところです。かわりに減加法——10 ー 7 = 3、そのあと 3 + 2 = 5 と、2段に割って進みます。
ただ、減加法にはひとつ弱点があります。後半の「+2」を忘れるのです。前半だけで答えを書いてしまう。ここを「気をつけて」の注意書きで解決しようとしても、まず効きません。そこでこのアプリは、使い残しを“物”にして、使い切るまで終わらせない形にしました。
- のこった2を「おてもち」にする… 数字ではなく、大きな黄色い玉として画面に置きます。手に持っている物として見せます
- 使うまで、ずっと脈打つ…「おてもち/まだ つかってない」とラベルが出たまま、ゆっくり動きつづけます
- 答えを確定させない… ひっ算の一のくらいは点線の「?」のまま。おてもちを使うまで、答えが決まりません。これがいちばん効きます
- 念おしを1枚出す…「まだ おわりじゃない! おてもちの 2 が のこってるよ」
- 足し忘れを、その場で体験させて直す… 選択肢には必ず「3」(=10ー7のまま)を入れてあります。選ぶと「それは おてもちの 2を たしわすれ」と名指しで返します
- 使い終わりを見せる… 玉が ✓ とグレーに変わり「つかった!」→「おてもちが 空っぽ! これで おわり」で完了を宣言します
この形はさくらんぼ記法(教科書と同じ書き方)で見せています。画面で身についた「さくらんぼの右の玉を使ったか、かならず見る」が、そのまま紙のひっ算の見直し手順になります。画面で覚えたことを、紙に持っていけるように選んだ形です。
収録内容
| たしざんの ひっ算 | 2けた+2けたのひっ算 50問(答えは99まで)。「やりかたを みる」(ガイドつき1問・25+38)から始められます |
|---|---|
| ひきざんの ひっ算 | 2けたー2けたのひっ算 50問(答えは10以上)。減加法+おてもちで解きます。「やりかたを みる」は 52ー27 です |
| くりあがり・くりさがり | あり6割/なし4割を混ぜてあります。「くりあがりが あるかな?」の判断そのものを毎回させるためです(ぜんぶ「あり」だと、判断がいらなくなってしまいます) |
| 1問のすすみ方 | ①くりあがるか の判断 → ②一のくらいの計算(三択)→ ③おひっこしアニメ → ④十のくらいの計算(三択)→ ⑤だいせいかい。ひき算は②③のあいだに「10からひく」「おてもちをたす」の2段が入ります |
| ひとやすみ | 10問ごとに「ここまで◯もん!」とそこまでの成果が出て、「もう 10もん やる/きょうは ここまで」を選べます。1日10問ずつでも進められます |
| けっか画面 | 「まちがえずに とけた もんだいの かず」を表示します。とちゅうでやめても、そこまでの数が出ます |
| 出題のはんい | 答えが2けたにおさまる問題だけです(78+45=123 のように百のくらいが増える問題は入っていません) |
見やすさ・続けやすさの工夫
- 1画面に1つの判断だけ… 途中式を全部並べません。いま考える1手だけを見せます
- いま作業するくらいだけが明るい… ほかのくらいは消さずに暗くします。見る場所を自分でしぼれなくても、画面がしぼってくれます
- 色に1つの意味だけを持たせる… ピンク=10のくらい、黄=1のくらい(=おてもち)、緑=おひっこしした10。最後まで崩しません
- ひっ算の図は、つねに画面のいちばん上… 問題文だけで考えさせません
- 三択の「まちがいの中身」も教材… よくあるまちがい(10を忘れた/くりあがりを足し忘れた/くずしたのを忘れた)を選択肢に固定してあります
- バツを出さない…「あれれ?したから うえは ひけないよ。」のように、どこで間違えたかを名指しでやさしく返します。まちがい表示だけは色をつけません(色の意味を汚さないため)
- ぜんぶ ひらがな・タップだけ… 漢字が読めなくても、ひとりで進められます。キーボード入力はありません
- いつでもやめられる… 10問ごとに区切りがあるので、「きょうはここまで」と言いやすい作りです
こんなお子さまに
- たし算・ひき算はできるのに、ひっ算になると手が止まる
- くりあがりの小さな「1」を書き忘れる
- 小さい1を書いても、足すのを忘れる
- ひき算で、ひけないところを上下ひっくり返して引いてしまう
- いま何のくらいを計算しているのか、とちゅうで分からなくなる
- 「かずの おべんきょう」でくらいの意味が分かってきて、次の段階に進みたい
- 紙のドリルは、並んだ問題の量に圧倒されて始められない
使い方は3ステップ
ご購入後の画面で、パスワードを受け取る
アプリをひらいて、パスワードを入力
あとはタップするだけ。まずは「やりかたを みる」からどうぞ
動作環境・ご利用について
| 対象学年 | 小学2年生が中心(2けたのひっ算を学習する時期)。小1の先取り、小3以降のさかのぼり学習にもお使いいただけます |
|---|---|
| 教科 | 算数(2けたのたし算・ひき算のひっ算/くりあがり・くりさがり) |
| 収録内容 | たしざんの ひっ算50問 + ひきざんの ひっ算50問(ぜんぶで100問)+ やりかたを みる(各モード1問) |
| ご利用方法 | インストール不要。ブラウザでひらいて、パスワードを入力するだけです。 |
| 動作環境 | スマートフォン・タブレット・パソコンの最新ブラウザ(Chrome / Safari など) |
| お支払い | クレジットカード決済(Square)/買い切り・追加料金はありません |
| 返品について | デジタルコンテンツの性質上、決済完了後の返金は原則できません。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご覧ください。 |
よくある質問
- Q. ひっ算の計算ドリルですか?
- A. いいえ。ひっ算の「手順」を身につけるためのアプリです。問題をたくさん並べて速く正確に解かせるドリルではありません。1問を「いまどこを計算するか」の判断まで割って、1手ずつ進めます。すでに手順が身についていて、あとは速さと量が必要な段階のお子さまには、紙のドリルのほうが向いています。
- Q. ひき算を「減加法」で解くのは、学校の教え方と違いませんか?
- A. 減加法(10からひいて、のこりをたす)は教科書でも扱われる考え方です。12ー7 をまとめて考えるのが難しいお子さまのために、こちらの形を選びました。画面ではさくらんぼ記法(教科書と同じ書き方)で見せているので、紙に書くときにもそのまま使えます。
- Q. 答えが3けたになる問題(78+45 など)は入っていますか?
- A. 入っていません。このアプリは答えが2けたにおさまる範囲にしぼっています。百のくらいが増えると図が1列広がり、覚えることが同時に増えてしまうためです。まずは2けたで手順を固める教材としてお使いください。
- Q.「かずの おべんきょう」との違いは?
- A.「かずの おべんきょう」はくらいそのもの(くらい=入れ物であること、10が10こで100)をつくる教材です。このアプリはその次の段階で、くらいの土台の上にひっ算の手順をのせます。くらいの理解があいまいな場合は、先に「かずの おべんきょう」からお使いいただくとスムーズです。
- Q. 何年生向けですか?
- A. 中心は小学2年生です。ただしこのアプリは学年ではなく単元で作っています。小3以降のお子さまがさかのぼって使っても、学年の表示は出ません。
- Q. 発達障害の診断がなくても使えますか?
- A. はい。診断の有無にかかわらず、ひっ算の手順でつまずいているお子さんに役立つ設計です。
- Q. 子どもひとりでも使えますか?
- A. はい。文はすべてひらがなで、操作はタップだけです。ただ最初の「やりかたを みる」だけは、おうちの方が横で一緒に見ていただくと、そのあとがぐっと進みやすくなります。
- Q. 100問を一度に解かせるのは大変ではないですか?
- A. 通しで解く作りにはしていません。10問ごとにひとやすみが入り、そこで「もう10もん やる/きょうは ここまで」を選べます。1日10問ずつでも進められます。
- Q. パスワードはいつもらえますか?
- A. ご購入(決済完了)の直後、画面にご案内します。そのページはブックマークしておくと安心です。
- Q. 何台の端末で使えますか?
- A. ご家庭内であれば、スマホ・タブレット・パソコンなど複数の端末でお使いいただけます。
- Q. うちの子に合うか分かりません。
- A. まずは無料アプリをお試しください。ご相談はLINEでも承っています。