この教材について
3km40m を「340m」と書く。あるいは「3400m」と書く。1km ー 650m で手が止まる。きょりと道のりを取りちがえる。まきじゃくで 4m90cm を「5m90cm」と読む。——長さの単位のところでつまずくお子さまには、この4つがくり返し起こります。
ここで「単位の変換の練習が足りない」と考えると、出口が見つかりません。つまずきの正体は、km と m を「それぞれ別のラベル」として覚えてしまっていることです。だから「3」と「40」を横に並べて 340 にしたり、なんとなく10倍して 3400 にしたりします。
ほんとうは、km と m は1000ずつつながった「くらい」です。m には 100m・10m・1m という3つのくらいがあり、そのさらに上に km が乗っている。長さのたんいなおしは、計算ではなく「くらい取り」です。この位取りの構造が見えていないと、何度やり方を教わっても、次の日にはまた 340 に戻ってしまいます。
そこでこのアプリは、km | 100m | 10m | 1m の「4つのへや」を、解いているあいだずっと画面に出したままにしました。単位なおしも、たし算ひき算も、地図の文章題も、すべて同じ1つのへやに持ち込みます。覚えるやり方を増やさず、いつも同じ場所に数字を置きにいく形です。
指導歴10年以上、この場面で止まるお子さまを何人も見てきました。必要なのは変換の暗記ではなく、「あいたへやには、かならず 0 を入れる」が手つづきとして身につくことです。
なお、このアプリは「かずの おべんきょう」(くらい=入れ物であること)と「ひっ算の たね」(手順としてのひっ算)の次の段階にあたります。くらいの土台を、そのまま単位に広げる教材です。
4つの「へや」に、自分の手で 0 を置く
このアプリの心臓部です。3km40m を出したら、いきなり答えを聞きません。次の3つの判断に割ります。
| ① あいてしまう へやはある? | まず、へやを見る習慣そのものを作ります。あいたへやが無い問題(2km300m など)でも、この問いは必ず出します。「見なくても分かる問題」を作らないためです |
|---|---|
| ② あいたへやには 何を入れる? | ここを通らないと、答えに進めません。km に 3 を入れた次、100m のへやで「0 を置く」判断が山場になります |
| ③ よこに読むと 何m? | 4つのへやを左から読んで、はじめて答えが出ます。3 | 0 | 4 | 0 → 3040m |
入力は三択ではなくパズル式です。1〜9・0 の数字タイルをタップすると、光っているへやに入ります。入れる順は km(左)から 100m → 10m → 1m。大きいくらいから考えていく形です。
- バツを出しません… 100m のへやで「4」を押すと、「あいた はこを とばして いるよ。それだと 340m に なっちゃう」と、まちがいの名前を名指しで返します
- 取りちがえも名指しします… 10m のへやで「3」を押したら「その 3 は km の はこの 数だよ」。どこの数と取りちがえたかまで言います
- 入れたへやは明るいまま残します…「40 は 100m のへやまで届かない」を、自分の目で見くらべられるようにするためです
- 二重につかまえます… 3400 のまちがいは、最後の「よこに読むと何m?」でもう一度、別に名指しします
- キーボードは出ません… タイルをタップするだけ。押しまちがえても1タップでやり直せます
地図の文章題は「道をたどる」と「式」を1本の線でつなぎます
きょりと道のりの問題は、図と式が頭の中で切りはなれてしまいがちです。「地図は見た。でも、いま何と何を足しているのか分からない」——これが手の止まる場所です。
| ① タップする | 通る道を指でタップします。その道が緑に光り、ゆっくり明滅します |
|---|---|
| ② 数字がとぶ | 光った道の数字がカードになって、下の「へや」へ飛んでいきます |
| ③ へやで計算 | 2本入ったら、そのままいつもと同じ4つのへやで計算します |
- たどった道は、計算中もずっと光ったまま… 地図と式が切りはなれません
- 関係ない道を押しても、まちがいになりません…「その道は とおらないよ」と返すだけで、点灯も加算もしません
- きょりは点線、道のりは実線… まっすぐの長さと、道を通った長さを、線の種類で描き分けています
- 「ちがい」の問題は、へやを2回使います… ①道のりを足す → ②そこからきょりを引く、と分けて進みます
- 問題文は、最後まで画面から消しません… 図の上に青い帯で出したままにします。1画面1判断に割ると「何を聞かれていたか」を見失いやすいためです
1km が 1000m にほどける瞬間を、見のがさないために
1km ー 650m がこの単元の山場です。ここでつまずくのは、引き算が苦手だからではありません。「1km を 1000m に くずす」という、まったく別の作業が一瞬で終わってしまうからです。
そこで、姉妹アプリ「ひっ算の たね」とまったく同じ「たね」の演出を使いました。速く派手に見せるのではなく——割って、止めて、ことばを変える。6つの段階に分けて見せます。
| ① 大きく光る | m の3つのへやが脈打ちます。「0から 650は ひけないね」と、数を名指しして知らせます |
|---|---|
| ② とりだす | km のへやに、緑の玉「1km」が出てきます。「km の はこから 1km かりるよ」 |
| ③ ためる | 玉がふくらんで、いったん止まります。ここで「間」をつくります |
| ④ とぶ | 玉が弧を描いて m のへやへ。とちゅうで色が変わり、黄色の「1000m」になります。「1km は 1000m。m の はこへ もっていく!」 |
| ⑤ 着地でフラッシュ | 玉がつぶれて戻り、m のへやの列ぜんぶが黄色に光ります |
| ⑥ 書く | km のへやの数に取り消し線がつき、1つへった数が上に。100m のへやの上には、1000m を受け取ったあとの数が書かれます(1000m = 100m が10こ)。通った道は緑の点線で残ります |
- 飛んでいるとちゅうで、玉の色が変わります… 緑=km、黄=m。単位が変わったこと自体を色で見せています。このアプリで色は「くらい」ではなく「たんい」を意味します
- いま何段階目かを点で表示… 目を離しても、どこから見ても追いつけます
- 「🔁 もういちど みる」… 何度でも再生できます。最後まで見ないと「つぎへ」は押せません
- くり上がりも同じつくり… 1km700m + 500m では、黄色の玉「1000m」が緑の「1km」に変わって km のへやへ上がります
なお、ひき算に「さくらんぼ」「おてもち」は使っていません。1000 ー 650 は小3が直接できるので、くずすところ(km から m へ)だけを「たね」にしました。
収録内容
ホームはステージの目次です。教科書の並びに合わせて3つのグループに分けてあるので、好きなところから始められます。
| まきじゃくを よむ | 12問。何m何cm を読みます。「5m の手前は 4m90cm」の判断が山場。目もりの窓をしぼって、まず「手前? さき?」から聞きます |
|---|---|
| 1km = 1000m | 14問。5200m は 何km何m? 数字タイルを4つのへやに入れて答えます |
| m だけで あらわす | 18問。★このアプリの核心。3km40m は 340m? 3040m? あいたへやに自分で 0 を置きます |
| たんいを えらぶ | 8問。mm・cm・m・km のどれで表すかの量かん(16項目)。ものさし表つき |
| きょりと 道のり | 10問。地図の道をタップ →数字がへやへ飛ぶ →へやで計算。道のり・きょり・その「ちがい」の3種類 |
| たしざん・ひきざん | 20問。4つのへやを使ったひっ算。1km ー 650m のくり下がりが山場です |
| まとめの テスト | 18問。全ステージのミックス+表を読む問題2問(町たんけん) |
| 合計 | 7ステージ・ぜんぶで100問。問題は数値ちがいの類題が毎回作られるので、くり返し解けます |
| ひとやすみ | 6問ごとに「もう6もん やる/きょうは ここまで」を選べます。1日6問ずつでも進められます |
| けっか画面 | 「まちがえずに とけた もんだいの かず」を表示します。とちゅうでやめても、そこまでの数が出ます |
見やすさ・続けやすさの工夫
- 1画面に1つの判断だけ… 途中式を全部並べません。いま考える1手だけを見せます
- いま計算するくらいだけが明るい… ほかのくらいは消さずに暗くします。見る場所を自分でしぼれなくても、画面がしぼってくれます
- ひっ算は 1m のくらいから順に… くらいが進むと、明るいへやが1つずつ左へ移ります
- 色に1つの意味だけを持たせる… 緑=km、黄=m、ピンク=cm。最後まで崩しません。ステージ一覧にも「そのステージで出るたんい」を色チップで出しています
- へやの下のラベルは、毎回・全部の段につけます… 上の段も下の段も答えの段も。「省略して分かる人向け」の画面を作りません
- 問題文はつねに画面の上… 最後まで消しません
- 漢字はすべてルビつき… 学年で分けず、画面に出る漢字は全部にふりがなを振ってあります。ふりがなの大きさは本文に合わせて自動で変わります
- 文字は大きめ… とくにまちがえたときの解説と「たね」のことばは、本文より大きくしてあります。読んでほしいものを小さくしません
- タップだけで進みます… キーボード入力はありません。スマホでもタブレットでもパソコンでも同じ操作です
- 横320pxの狭いスマホでも、はみ出しません… 画面幅を変えて実測して確認しています
- いつでもやめられる… 6問ごとに区切りがあるので、「きょうはここまで」と言いやすい作りです
こんなお子さまに
- 3km40m を「340m」や「3400m」と書いてしまう
- km と m の直し方を、そのつど教わっては忘れる
- 1km ー 650m のような、単位をまたぐ計算で手が止まる
- きょりと道のりのちがいが、言葉では言えても図で使えない
- まきじゃくで 4m90cm を「5m90cm」と読んでしまう
- 「かずの おべんきょう」や「ひっ算の たね」でくらいの意味が分かってきて、次の段階に進みたい
- 紙のドリルは、並んだ問題の量に圧倒されて始められない
使い方は3ステップ
ご購入後の画面で、パスワードを受け取る
アプリをひらいて、パスワードを入力
あとはタップするだけ。まずは気になるステージからどうぞ
動作環境・ご利用について
| 対象学年 | 小学3年生が中心(「長い長さのたんい」を学習する時期)。小2の先取り、小4以降のさかのぼり学習にもお使いいただけます |
|---|---|
| 教科 | 算数(長い長さのたんい/まきじゃく・キロメートル・きょりと道のり・長さのたし算ひき算) |
| 収録内容 | 7ステージ・ぜんぶで100問(まきじゃく12・1km=1000m 14・m だけで あらわす18・たんいを えらぶ8・きょりと道のり10・たしざんひきざん20・まとめのテスト18) |
| ご利用方法 | インストール不要。ブラウザでひらいて、パスワードを入力するだけです。 |
| 動作環境 | スマートフォン・タブレット・パソコンの最新ブラウザ(Chrome / Safari など) |
| お支払い | クレジットカード決済(Square)/買い切り・追加料金はありません |
| 返品について | デジタルコンテンツの性質上、決済完了後の返金は原則できません。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご覧ください。 |
よくある質問
- Q. 長さの計算ドリルですか?
- A. いいえ。長さの「書き表し方」をつくるためのアプリです。3km40m を 3040m と書けるようになること、そのために「あいたへやには 0 を入れる」が手つづきとして身につくこと——ここに焦点を当てています。すでに単位なおしができていて、あとは速さと量が必要な段階のお子さまには、紙のドリルのほうが向いています。
- Q. 「へや」というのは何ですか?
- A. 位取りの箱のことです。km | 100m | 10m | 1m の4つのマスを、このアプリでは「へや」と呼んでいます。数字はかならずどこかのへやに入り、だれも入らないへやには 0 が入ります。単位なおしも、たし算ひき算も、地図の問題も、ぜんぶこの同じ4つのへやで解きます。アプリの名前もここから取りました。
- Q. なぜ三択ではなく、自分で数字を置く形なのですか?
- A. 三択だと「あいたへやに 0 を置く」という手の動きそのものが体験できないからです。数字タイルをタップして自分でへやを埋めると、0 を置いた・置かなかったが自分の操作として残ります。なお、まちがえた瞬間には「それだと 340m に なっちゃう」と名指しで返すので、押しっぱなしで進んでしまうことはありません。
- Q. まちがえるとバツが出ますか?
- A. 出ません。どこでどう取りちがえたかを、ことばで名指しして返します。「あいた はこを とばして いるよ」「その 3 は km の はこの 数だよ」のように、まちがいの中身に合わせて言い方が変わります。まちがい表示だけは色をつけていません(色の意味を汚さないためです)。
- Q.「ひっ算の たね」との違いは?
- A. 「ひっ算の たね」は2けたのたし算・ひき算のひっ算の手順をつくる教材です。このアプリはその手順を単位に広げたものです。くり上がり・くり下がりの「たね」の演出は同じ作りにしてあるので、片方をやったお子さまは、もう片方の演出をすぐ理解できます。
- Q. 何年生向けですか?
- A. 中心は小学3年生です。ただしこのアプリは学年ではなく単元で作っています。小4以降のお子さまがさかのぼって使っても、学年の表示は出ません。
- Q. 漢字が読めなくても使えますか?
- A. はい。画面に出る漢字にはすべてルビ(ふりがな)を振ってあります。「小3で習う漢字かどうか」では分けていません。文字も大きめにしてあります。
- Q. 発達障害の診断がなくても使えますか?
- A. はい。診断の有無にかかわらず、長さの単位でつまずいているお子さんに役立つ設計です。
- Q. 子どもひとりでも使えますか?
- A. はい。ルビつきで、操作はタップだけです。ただ最初の1ステージだけは、おうちの方が横で一緒に見ていただくと、そのあとがぐっと進みやすくなります。
- Q. 100問を一度に解かせるのは大変ではないですか?
- A. 通しで解く作りにはしていません。6問ごとにひとやすみが入り、そこで「もう6もん やる/きょうは ここまで」を選べます。ステージごとに分かれているので、1日1ステージでも進められます。
- Q. パスワードはいつもらえますか?
- A. ご購入(決済完了)の直後、画面にご案内します。そのページはブックマークしておくと安心です。
- Q. 何台の端末で使えますか?
- A. ご家庭内であれば、スマホ・タブレット・パソコンなど複数の端末でお使いいただけます。
- Q. うちの子に合うか分かりません。
- A. まずは無料アプリをお試しください。ご相談はLINEでも承っています。