この教材について
「なにが ふって いますか」と聞かれて、手が止まる。文は読めている。声に出して読ませれば、ちゃんと読める。それなのに答えが書けません。何も分かっていないわけではなく、文を丸ごと書き写してしまったり、関係のないところを書いてしまったりします。
ここで「読む力が足りない」「もっと本を読ませよう」と考えると、出口が見つかりません。つまずきの正体は、文が「1本の長いひも」に見えていることです。読解の問いは「文のどこを切り取るか」を聞いているのに、文の中の切れ目——なにが/どうした/どんな ようす——が見えていない。だから、意味は分かっているのに「どこを答えればいいか」が探せません。
そして、何回読み直しても切れ目は見えてきません。だから「もう1回読んでごらん」が効かないのです。読み直しは、切れ目が見えている人にしか効きません。この一言をくり返されるほど、お子さまは「自分は読めていない」と思い込んでいきます。
そこでこのアプリは、「どこを切り取るか」を、そのままタップ操作にしました。文を意味のかたまりに切って縦書きのタイル3〜4枚で見せ、答えは書かせずに指で選ばせます。文を切って見るという行為そのものが、操作になります。
長い文章になると、これに「いま、どの一文を読んでいるのか分からなくなる」が重なって、読むこと自体が止まります。ですから長文では、いま読む一文だけを画面が明るくします。目でしぼれなくても、画面がしぼります。
指導歴10年以上、この場面で止まるお子さまを何人も見てきました。必要なのは読書量ではなく、「文のどこを見ればいいか」が、見かたとして身につくことです。
「どこを切り取るか」を、そのままタップ操作にしました
このアプリの心臓部です。書き抜き問題をキーボード入力にしていません。1問はいつも同じ流れで進みます。
| ① といが 青い帯で出る | 「なにが ふって いますか。」最後まで消しません。何を聞かれていたかを見失わないためです |
|---|---|
| ② 文がタイルに 切れて出る | [白い][雪が][しずかに][ふって いる。]縦書き・右から左。3〜4枚に収めています |
| ③ タイルを タップする | 正解なら、そのタイルがその型の色になって、大きな花まる。「どこを切り取ったか」が、自分の操作として残ります |
そして「なにが」(主語)も「どうした」(述語)も、操作はまったく同じです。見る場所が変わるだけ。だからやり方を覚え直す必要がありません。問いの形も「○○は どう しましたか。」と主語を中に出してあるので、主語と述語がペアだと自然に気づけます。
- バツを出しません…「白い」を押すと「それは かざりの ことば。つぎの ことばを くわしく して いる ところ。『なにが』は『〜が』『〜は』の ことばだけだよ」と返します
- どこを見ていたかを名指しします…「ふって いる。」を押せば「それは『どうした』の ところ」。まちがいに名前をつけて返します
- 「白い 雪が」は正解にしていません… 小学校国語では、主語に「白い」「小さな」のようなかざりことばは含めません。ここは指導歴10年以上の依頼者が全問を目で確かめ、118問すべてでそろえています
- 答えの位置で当てられないようにしています… かざりのある文・ない文・主語が先頭に来る文を混ぜてあります。ぜんぶ同じ形だと、子どもはきまりではなく「位置」を覚えてしまうからです
- キーボードは出ません… タップするだけ。書くことが負担になっているお子さまでも、読み取りの練習だけに集中できます
長い文章は、いま読む一文だけを明るくします
短い文なら答えられるのに、文章が長くなったとたんに止まる。これは「いま何文目を読んでいるか」が分からなくなっていることが多いです。指で押さえながら読んでも、次の行に移った瞬間に、また迷子になります。
そこで⑤「ながい おはなし」では、いま読む一文だけを黒くはっきり出し、ほかの文はうすくします。「ぜんぶ あかるく」ボタンで全文に戻すこともできます。
- 読む場所を、目でなく画面が固定します…「つぎの 文」を押すと、明るい一文が1つずつ進みます
- 明るい一文は、かならず画面の中に入ります… 縦書きの本文は横に長くなりますが、明るい文が箱の外に出ないよう自動でスクロールします(3場面×10文すべてで実測して確認しています)
- ①③④で練習した3つの見かたを、そのまま文章の中で使います… 長文だけの特別なやり方は出てきません
- 題材は「手ぶくろを 買いに」(新美南吉)です… ただし原文の収録ではありません。パブリックドメインであることを確認したうえで、このアプリのために、場面をしぼって一文を短く書き下ろしたものです。市販ワークの文章も1文も使っていません
118問すべてに、さし絵が入っています
ここは依頼者(指導歴10年以上)の判断です。「生徒は小学2年生です。イラストがあることでハードルを下げていきます。」
制作の側には「絵を入れると、絵から答えを当てて文を読まなくなる」という心配がありました。その心配自体は正しいのですが、見ている場所が違いました。この子たちは、文字だけの画面を見た瞬間に「やらない」となります。絵は答えのヒントではなく、画面に向かうための入口として要る——現場の実感が優先されました。
そのうえで、絵から答えを絞れないための決まりを作ってあります。
- 絵を消しても、118問すべて解けます…「絵が無いと解けない問題」は1問もありません。絵は入口であって、こたえではありません
- 「なんの はなし」は、3つの選択肢のうち2つ以上を絵の中に描いています… 例:「チョコ/さんぽ/名前」なら、絵は子どもが犬とさんぽしているところ。犬もさんぽも描いてあるので、絵だけでは絞れません
- 絵は本文より小さく、といの帯の下に置いています… 主役はつねに文のほうです
- 画風がそろっています… 1枚ずつ描かず、63この部品を組み合わせて場面を作っているので、線の太さも色も角の丸みも全部同じです
まちがえても、バツは出しません
このアプリは、押したタイルが「文の中のどのやくわりだったか」を知っています。だから、まちがえたときに「どこを見ていたか」を名指しで返せます。
| 「白い」を 押したとき | それは かざりの ことば。つぎの ことばを くわしく して いる ところ |
|---|---|
| 「ふって いる。」を 押したとき | それは「どうした」の ところ |
| 「しずかに」を 押したとき | それは「どんな ようす」の ところ |
まちがいが、そのまま次の型の予告になります。「どうした」を押してしまった子は、②のステージに入ったときに「あ、あのとき押したところだ」となります。
ヒントは2段階にしてあります。
| 1段目 | ことばの手がかりだけ。「『〜が』『〜は』で おわる かたまりを さがそう」——答えの場所は光りません。教えているのは「さがしかた」です |
|---|---|
| 2段目 | 根拠の背景がピンクになります。ここはほぼ答えなので、2段目に置いています |
- ヒントを使っても「まちがい」にしません… 結果画面には「ヒントなしで できた もんだい」と「とけた もんだい」を両方出します。ヒントを使ったことが失点にならない作りです
- 「なんの はなし」のヒントは、くり返しの回数を見せます… 話題のことばが出てくる場所を全部ピンクにします。答えを見せているようで、実際に教えているのは「なんども出てくることばが話題」というさがしかたです
- まちがいの選択肢は「1回しか出てこない語」に固定しています… 選ぶと「『さんぽ』は 1かいしか 出て こないね」と、回数で返します
収録内容
ホームはステージの目次です。好きなところから始められます。①②④は同じタップ操作で、見る場所だけが変わります。
| ① なにが | 24問。主語をとらえます。「〜が」「〜は」で終わることばをさがす練習。かざりことばは入れないという基準をここで作ります |
|---|---|
| ② どうした | 12問。述語をとらえます。①とまったく同じ操作で、見る場所だけを変えます。述語は「文のいちばんさいご」というきまり1つで解けます |
| ③ なんの はなし | 18問。2〜3文の段落を読んで、話題(=くり返し出てくることば)をえらびます |
| ④ どんな ようす | 24問。様子・状態をあらわすことばをとらえます。①と同数にして「同じやり方で、見るところを変えるだけ」を伝えています |
| ⑤ ながい おはなし | 16問。「手ぶくろを 買いに」3場面(各10文)。一文スポットライトで読み進めます。書き下ろしです(原文の収録ではありません) |
| ⑥ まとめの テスト | 24問。①②③④を予告なしに混ぜて出します(新しい問題で、使い回しではありません)。ここが「どの見かたを使うかを自分で決める」練習です |
| 合計 | 6ステージ・ぜんぶで118問。例文はすべて書きおろしで、市販ワークの文章は1文も使っていません |
| ひとやすみ | 6問ごとに「もう6もん やる/きょうは ここまで」を選べます。1日6問ずつでも進められます |
| けっか画面 | 「ヒントなしで できた もんだい」と「とけた もんだい」を両方表示します。とちゅうでやめても、そこまでの数が出ます |
見やすさ・続けやすさの工夫
- 本文の漢字にはすべてルビつき…「小2で習う漢字かどうか」では分けていません。画面に出る漢字は全部にふりがなを振ってあります
- 本文は縦書き・右から左… 教科書と同じ形で読む練習になります
- 読む対象は漢字+ルビ、操作するところはひらがな… とい・ボタン・かいせつはひらがなの分かち書きです。「読む練習をするところ」と「操作するところ」が、字づかいで見分けられます
- 読み上げボタンがついています… お使いの端末の読み上げ機能を使います。読み上げが使えない端末ではボタンをそもそも出さず、「文字だけで さいごまで すすめます」とお伝えします。音が出なくても、118問すべて最後まで進められます
- 色に1つの意味だけを持たせています… きいろ=なにが/むらさき=どうした/みどり=どんな ようす/ピンク=ヒント。最後まで崩しません
- もんだい文はつねに画面の上… 青い帯で、最後まで消しません
- タップだけで進みます… キーボード入力はありません。スマホでもタブレットでもパソコンでも同じ操作です
- 横320pxの狭いスマホでも、ページが横にはみ出しません… 縦書きは「箱の中だけ横スクロール」にして、画面幅を変えて実測で確認しています
- いつでもやめられる… 6問ごとに区切りがあるので、「きょうはここまで」と言いやすい作りです
これは、読書感想文や心情読解のための教材ではありません
物語の気持ちを深く考えさせる問題は入れていません。このアプリが作るのは、「文のどこを見れば答えが分かるか」という見かただけです。
すでに文章を読んで気持ちを読み取れているお子さまには、別の教材のほうが向いています。逆に、「読めているはずなのに、答えが書けない」で止まっているお子さまには、ここが最初の一歩になります。
こんなお子さまに
- 「なにが ふって いますか」に答えられず、文を丸ごと書き写してしまう
- 音読はできるのに、書き抜きの問題になると手が止まる
- 「もう1回読んでごらん」と言われても、何も変わらない
- 主語と述語が、言葉としては言えても、文の中で見つけられない
- 文章が長くなると、いま何行目を読んでいるか分からなくなる
- 書くこと自体が負担で、読み取りの練習まで進めない
- 文字だけのプリントを見た瞬間に「やらない」となる
- 紙のドリルは、並んだ問題の量に圧倒されて始められない
使い方は3ステップ
ご購入後の画面で、パスワードを受け取る
アプリをひらいて、パスワードを入力
あとはタップするだけ。まずは①「なにが」からどうぞ
動作環境・ご利用について
| 対象学年 | 小学2年生が中心(2学期に学習する「文の読み取り」の時期)。小1の先取り、小3以降のさかのぼり学習にもお使いいただけます |
|---|---|
| 教科 | 国語(文の読み取り/主語・述語・話題・ようすをあらわすことば・長い文章の読み取り) |
| 収録内容 | 6ステージ・ぜんぶで118問(なにが24・どうした12・なんの はなし18・どんな ようす24・ながい おはなし16・まとめの テスト24)。118問すべてにさし絵つき |
| 読み上げについて | お使いの端末の読み上げ機能を使用します。端末によっては音が出ません。その場合もアプリは最後まで進められます |
| ご利用方法 | インストール不要。ブラウザでひらいて、パスワードを入力するだけです |
| 動作環境 | スマートフォン・タブレット・パソコンの最新ブラウザ(Chrome / Safari など) |
| お支払い | クレジットカード決済(Square)/買い切り・追加料金はありません |
| 返品について | デジタルコンテンツの性質上、決済完了後の返金は原則できません。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご覧ください |
よくある質問
- Q. 読解ドリルですか?
- A. 問題数は118問ありますが、ねらいは量ではありません。「文のどこを見れば答えが分かるか」という見かたを作るためのアプリです。すでに書き抜きができていて、あとは速さと量が必要な段階のお子さまには、紙のドリルのほうが向いています。
- Q. 答えは書くのですか、選ぶのですか?
- A. 選びます。文を意味のかたまりに切ってタイルにしてあるので、指でタップするだけです。キーボード入力はありません。書き抜き問題を入力式にしなかったのは、「どこを切り取るか」という判断そのものを練習させたいからです。書く負担がじゃまをしません。
- Q. まちがえるとバツが出ますか?
- A. 出ません。どこを見ていたかを、ことばで名指しして返します。「それは『どうした』の ところ」「それは かざりの ことば」のように、押した場所に合わせて言い方が変わります。
- Q.「白い 雪が」は正解になりませんか?
- A. なりません。小学校国語では、「なにが」の答えは主語(名詞+が/は)だけで、「白い」「小さな」のようなかざりことばは含めません。ここは制作の途中で依頼者(指導歴10年以上)から指摘があり、全問を目で確かめてそろえたところです。
- Q. 読み上げは、先生の声ですか?
- A. いいえ。お使いの端末(スマホ・タブレット・パソコン)の読み上げ機能を使っています。そのため、端末によっては音が出ません。音が出ない端末では読み上げボタンをそもそも出さず、「文字だけで さいごまで すすめます」とご案内します。音が無くても118問すべて解けます。
- Q.「手ぶくろを 買いに」の原文が読めるのですか?
- A. 原文の収録ではありません。パブリックドメインであることを確認したうえで、このアプリのために、場面をしぼって一文を短く書き下ろしたものです(3場面・各10文)。ねらいは名作を読むことではなく、①③④で身につけた見かたを、長い文章の中で使ってみることです。
- Q. 読書感想文や、気持ちを読み取る練習になりますか?
- A. なりません。このアプリは「文のどこを見るか」を作る教材で、物語の気持ちを深く考えさせる問題は入れていません。そこを目的にされている場合は、別の教材をおすすめします。
- Q. 漢字が読めなくても使えますか?
- A. はい。本文の漢字にはすべてルビ(ふりがな)を振ってあります。とい・ボタン・かいせつのほうは、ひらがなの分かち書きです。国語の読解教材なので、読む対象からは漢字を消していません(漢字を消すと教材として成り立たないためです)。
- Q. なぜ絵がついているのですか。絵で答えが分かってしまいませんか?
- A. 絵は「画面に向かうための入口」として入れています。文字だけの画面で手が止まってしまうお子さまのためです。そのうえで、絵から答えを絞れないように描く決まりを作っています(例:「なんの はなし」では3つの選択肢のうち2つ以上を絵の中に描きます)。絵を消しても118問すべて解けます。
- Q. 縦書きはスマホでも読めますか?
- A. 読めます。縦書きの本文は横に長くなりますが、横スクロールするのは本文の箱の中だけで、ページ全体は横に伸びません。長文では、いま読む明るい一文がかならず箱の中に来るよう、自動でスクロールします。横320pxの狭い画面まで実測して確認しています。
- Q. 発達障害の診断がなくても使えますか?
- A. はい。診断の有無にかかわらず、文の読み取りでつまずいているお子さんに役立つ設計です。
- Q. 子どもひとりでも使えますか?
- A. はい。ルビつきで、操作はタップだけです。ただ最初の1ステージだけは、おうちの方が横で一緒に見ていただくと、そのあとがぐっと進みやすくなります。
- Q. 118問を一度に解かせるのは大変ではないですか?
- A. 通しで解く作りにはしていません。6問ごとにひとやすみが入り、そこで「もう6もん やる/きょうは ここまで」を選べます。ステージごとに分かれているので、1日1ステージでも進められます。
- Q. パスワードはいつもらえますか?
- A. ご購入(決済完了)の直後、画面にご案内します。そのページはブックマークしておくと安心です。
- Q. 何台の端末で使えますか?
- A. ご家庭内であれば、スマホ・タブレット・パソコンなど複数の端末でお使いいただけます。
- Q. うちの子に合うか分かりません。
- A. まずは無料アプリをお試しください。ご相談はLINEでも承っています。