この教材について
「30cmが90cmになった。何倍?」——これには答えられます。わり算をすればいいからです。ところが「20cmが60cmになったのと、40cmが80cmになったのと、どちらがよくのびた?」と聞くと、のびた長さ(ひき算)が大きいほうを選んでしまう。この2つは、どちらも40cmのびています。差を見ているかぎり、答えは出ません。
ここで「わり算の練習が足りない」と考えても、出口は見つかりません。つまずきの正体は、これまで「くらべる」をずっとひき算(差)でやってきたので、「もとの大きさを1とみる」という見方そのものが、まだ頭の中に無いことです。倍の計算はできる。でも、それが「くらべる道具」になることが、体で分かっていないのです。
小5の「割合」は、この見方の上に乗ります。ここが無いまま割合に入ると、「くらべる量÷もとにする量」という式だけが残って、何をしているのか分からなくなります。このアプリは、その一歩手前を固めるために作りました。
やることはひとつです。目盛りつきの図で「もとの長さ=1目盛り」を毎回見せたまま、「全体÷もと=倍」の式を、数字チップで自分の手で組み立てる。くらべる問題では、2つとも式を作ってから「どっち?」を選びます。差で答えると、まちがえる問題をわざと入れてあります。
正解するとアイテムがもらえ、自分のスライムを育てられます。アイテムを食べさせるとスライムが大きくなり、「はじめの3倍」のように、育ち方も倍で表示されます。
指導歴10年以上、この場面で止まるお子さまを何人も見てきました。必要なのは計算の反復ではなく、「もとを1とみる」が図と式で体に入ることです。
図を見たまま、「全体÷もと=倍」を自分で組み立てる
このアプリの心臓部です。「25cmのスライムが75cmにのびた。何倍?」を出したら、いきなり答えを聞きません。
| ① 目盛りを見る | もとのスライム(25cm)と、のびたあとのスライム(75cm)が、「もと=1目盛り」の目盛りの上にならびます。「これを1とみる」と図に書いてあります |
|---|---|
| ② 式を組み立てる | □ ÷ □ = □ 倍 の3つの□に、数字チップをタップして入れます。チップは6つ(正解3つ+ダミー3つ)。入れた数はタップで戻せます |
| ③ こたえあわせ | 正解するとアイテムがもらえます。まちがえた□だけが赤くなり、「のびた後(75)÷ もと(25)だよ。目盛りを数えると倍がわかるよ」とヒントが出ます |
- バツを出しません… まちがえた□だけを赤くして、ヒントを出します。入れ直して正解すれば、アイテムはもらえます
- 図は、式を作っているあいだも消えません… 「目盛りを数えれば倍が分かる」を、毎回その場で確かめられます
- □が空のままでも、まちがいにしません… 「ぜんぶの □ に 数を入れてね」と返すだけです
- キーボードは出ません… チップをタップするだけ。押しまちがえても1タップで戻せます
くらべる問題は、わざと「差」でまちがえるように作っています
ステージ2「どっちがよくのびる?」は、2つとも式を作ってから「どっち?」を選びます。のびた長さの大きいほうを選ぶと、正解にならない問題が3分の2を占めます。
| 差が同じで、倍がちがう | 6問。20cm→60cm と 40cm→80cm。どちらも40cmのびたのに、3倍と2倍。「おなじ」と答えると、まちがいになります |
|---|---|
| 差が大きいほうが、倍は小さい | 6問。のびた長さの大きいほうを選ぶと、まちがいになります。差と倍が逆になる問題です |
| 倍が大きいほうが、差も大きい | 6問。素直な問題。これだけだと「大きいほう」で通ってしまうので、上の2種類と混ぜて出します |
- 差で選んだときは、名指しで返します… 「のびた長さじゃなくて、倍の数が大きいほうだよ!(3倍 と 2倍)」。どこを見ていたかを言葉にします
- 正解の解説も、差と倍を並べて言います… 「のびた長さは どちらも 40cm で同じだけど、もとの大きさが ちがうから 倍でくらべるんだ」
- 引き分けは出ません… 倍が同じになる組み合わせは入れていません。2択で答えが無くなるのを防ぐためです
量は本人が決める。「8問だけ」か「ぜんぶ」か
1ステージは16〜18問あります。1回に解くには長いお子さまもいます。そこで、ステージを始めるときに「8問だけ」と「ぜんぶ」の2つのボタンを置きました。その日の元気に合わせて、量を本人が決められます。
- 8問を選んでも、ごほうびは同じ… 短いほうを選んで損になる作りにしていません
- 「さいこう ◯/◯」の記録は、ぜんぶで解いたときだけ… 8問では更新しないので、記録を気にせず短いほうを選べます
- 途中でやめても、そこまでのアイテムは残ります… 「ステージ選たく」でいつでも戻れます
収録内容
| ステージ1 のばしてみよう | 16問。スライムがポーションで何倍にのびたかを、式で求めます(長さ・cm)。2〜6倍。わり切れる組み合わせだけ出ます |
|---|---|
| ステージ2 どっちがよくのびる? | 18問。2本のゴムひもなどを、倍でくらべます。差が同じ6・差と倍が逆6・素直6 |
| ステージ3 村人の店のねあげ | 16問。値段(円)で、何倍になったかを求めたり(6問)、2つの店をくらべたり(10問)します。10〜500円 |
| 合計 | 3ステージ・全50問。ステージごとに「8問だけ」「ぜんぶ」を選べます。出題順は毎回シャッフル |
| ごほうび | 1回目で正解 → ステージ1・2はポーション、ステージ3はエメラルド。まちがえてから正解 → スライムボール。どちらにしてもアイテムは増えます |
| 牧場 | アイテムを食べさせると、スライムが大きくなります。「はじめの3倍(あと3こ たべると4倍)」のように、育ち方を目盛りと倍で表示します |
見やすさ・続けやすさの工夫
- 図が、いつも問題のとなりにあります… 式を作っているあいだも消しません
- 「たいせつ」はタイトル画面に出したまま… 「全体÷もと=倍」「だから倍でくらべる」の決まりを、いつでも見られます。答えの手がかりが見えていてよい、という考えで作っています
- 漢字にはルビつき… 「倍」「全体」「何倍」など、問題文・式・解説の漢字にふりがなを振ってあります。図の中の文字はひらがなです
- タップだけで進みます… キーボード入力はありません。スマホでもタブレットでもパソコンでも同じ操作です
- 量を本人が決められます… ステージごとに「8問だけ」「ぜんぶ」
- 横320pxの狭いスマホでも、はみ出しません… 画面幅を変えて実測して確認しています
こんなお子さまに
- 「何倍?」は答えられるのに、「どちらがよくのびた?」と聞くと、のびた長さで答えてしまう
- 「もとにする量」「くらべる量」という言葉を聞くと、手が止まる
- 小5の「割合」に入る前に、倍でくらべる見方を作っておきたい
- 小5で割合につまずいていて、さかのぼって土台を作り直したい
- 紙のドリルは、並んだ問題の量に圧倒されて始められない
- ゲームのような画面なら、さわってみる気になる
使い方は3ステップ
ご購入後の画面で、パスワードを受け取る
アプリをひらいて、パスワードを入力
あとはタップするだけ。まずはステージ1の「8問だけ」からどうぞ
動作環境・ご利用について
| 対象学年 | 小学4年生が中心(「倍の見方」を学習する時期)。小5の「割合」の前段階として、また小5のさかのぼり学習にもお使いいただけます |
|---|---|
| 教科 | 算数(倍の見方/何倍になったか・差ではなく倍でくらべる・かんたんな割合) |
| 収録内容 | 3ステージ・全50問(のばしてみよう16・どっちがよくのびる?18・村人の店のねあげ16)+牧場 |
| ご利用方法 | インストール不要。ブラウザでひらいて、パスワードを入力するだけです。 |
| 動作環境 | スマートフォン・タブレット・パソコンの最新ブラウザ(Chrome / Safari など) |
| お支払い | クレジットカード決済(Square)/買い切り・追加料金はありません |
| 返品について | デジタルコンテンツの性質上、決済完了後の返金は原則できません。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご覧ください。 |
よくある質問
- Q. 百分率(%)や歩合のドリルですか?
- A. いいえ。百分率・歩合の練習は入っていません。小5の「割合」に入る前の、「倍でくらべる」「もとを1とみる」という見方をつくるためのアプリです。%の計算が必要な段階のお子さまには、紙のワークと組み合わせてお使いください。
- Q. 「割合」という言葉は出てきますか?
- A. タイトル画面の「たいせつ」に、「もとにする量を1とみたとき、ある量がいくつにあたるかを表した数を割合という」と出しています。問題文では「何倍?」「どっちがよくのびる?」と聞き、くらべる問題の解説で「これが『割合』のかんがえ方!」と結びます。言葉を先に覚えさせるのではなく、倍でくらべたあとに名前がつく順番です。
- Q. まちがえるとバツが出ますか?
- A. 出ません。まちがえた□だけが赤くなり、「のびた後(75)÷ もと(25)だよ」のようなヒントが出ます。くらべる問題で差のほうを選んだときは、「のびた長さじゃなくて、倍の数が大きいほうだよ!」と、どこを見ていたかを名指しで返します。入れ直して正解すれば、アイテムはもらえます。
- Q. なぜ選択肢ではなく、自分で式を組み立てる形なのですか?
- A. 「どっちがよくのびた?」の2択だけだと、倍を計算せずに、見た目や差で選んで通ってしまうからです。2つとも「全体÷もと=倍」を組み立ててから選ぶ形にすると、倍の数を見て選ぶしかなくなります。
- Q. 何年生向けですか?
- A. 中心は小学4年生です。小5の「割合」でつまずいているお子さまが、さかのぼって使うこともできます。学年の表示はアプリの中には出ません。
- Q. 漢字が読めなくても使えますか?
- A. はい。問題文・式・解説の漢字にはルビ(ふりがな)を振ってあります。図の中の文字はひらがなです。
- Q. 発達障害の診断がなくても使えますか?
- A. はい。診断の有無にかかわらず、倍やくらべ方でつまずいているお子さんに役立つ設計です。
- Q. 子どもひとりでも使えますか?
- A. はい。ルビつきで、操作はタップだけです。ただ最初の数問は、おうちの方が横で「もとはどれ? 1目盛りはどこ?」と一緒に見ていただくと、そのあとがぐっと進みやすくなります。
- Q. 50問を一度に解かせるのは大変ではないですか?
- A. 通しで解く作りにはしていません。ステージごとに「8問だけ」を選べますし、途中で「ステージ選たく」に戻っても、そこまでのアイテムは残ります。1日8問でも進められます。
- Q. パスワードはいつもらえますか?
- A. ご購入(決済完了)の直後、画面にご案内します。そのページはブックマークしておくと安心です。
- Q. 何台の端末で使えますか?
- A. ご家庭内であれば、スマホ・タブレット・パソコンなど複数の端末でお使いいただけます。スライムとアイテムの記録は、端末ごとに保存されます。
- Q. うちの子に合うか分かりません。
- A. まずは無料アプリをお試しください。ご相談はLINEでも承っています。